26歳で留学して、初めて親元を離れましたよ

Jinです。外資系大手製薬企業を辞めてカリフォルニアに留学中。留学に来るまでも来てからも大変です。嫁がいます NBAと背筋を生きがいにします

2017-18シーズンNBA開幕戦 HOU vs GSW レビュー

 

待ちに待ったNBA2017-18開幕戦!

 

 f:id:usaharden:20171018164116j:plain

(写真はもう一つの開幕カードCLE vs BOS。ゴードン・ヘイワードの大けがには衝撃が走りました)

大型補強に成功したと言われる我らがロケッツと、去年圧倒的な強さで2シーズンぶりの優勝をかっさらったウォリアーズの対戦!

 

 

自分的には、ハーデンとクリス・ポールがボールを上手くシェアできるかどうかが「?」の状態で、少し心配をしていました。

 

対してウォリアーズはニック・ヤングを補強するなど、昨季の戦力に少し上積みをしてより洗練されたチームになった印象でした。

 

 

 

 

TIP-OFF

 

先制点はロケッツ。右45度から用意されたフォーメーションで、クリポのスクリーンを使ったハーデンのレイアップ。

ロケッツにとっては気持ちのいい入り方に思えました。

 

 

しかし、あっさり点を返され、さらにあれよあれよとウォリアーズの連続得点。一気に離されてロケッツタイムアウト請求。

去年と変わらず、流れを持っていかれるとなす術がないロケッツ。

 

 

クリポの安定さがまだ浸透していないのか?

 

 

 

そしてタイムアウトが明けると、今日の主役が大活躍をし始める。

エリック・ゴードン。昨季のシックスマン・オブザ・イヤーで過去にアメリカ代表にもなった男です。

 

 

プレシーズンから調子が良く、必ず自分の仕事である得点をバシバシ取っていきます。特にドライブがキレキレで、トップからの1ON1では豪快なボースハンドダンクを決めました。

 

 

勢いを取り戻したロケッツは徐々に追いつきますが、逆転まではいかずに厳しい展開。逆にウォリアーズに新加入したニック・ヤングが、3P3/3の活躍でゴードンに対抗。そのままの展開で、35(HOU)-36(GSW)で第1Qを終えます。

 

 

第2Qはハーデン休みで、クリス・ポールを中心としたラインアップでスタート。しかし、あまりリズムが作れずに気持ちの悪い展開が続きます。

 

 

ウォリアーズはまだまだ好調のヤングやデュラントが小気味よく加点していき、62-71のウォリアーズ9点差リードで第2Q終了。

まだまだクリス・ポールの加入の意味が見いだせないロケッツ。

 

このままずるずるといってしまうように見えました。

 

 

 

第3Q

いままでの展開通り、ウォリアーズの約10~15点差リードで試合は流れていく。ウォリアーズが突き放しそうになると、ロケッツは連続3Pで応戦し、なんとか踏ん張っている感じ。もし、カリーやデュラントが爆発していたら試合は決まっていたかもしれない、そんな状況でした。

 

しかもロケッツはオフェンスのリズムが悪い。

基本的にハーデンの外からの1ON1に合わせるか、たまに他の選手が1ON1を仕掛けるが、個々の選手の得意のリズムではないため、ハーデンとゴードンくらいしか点が取れない。

 

たまにカペラへのアリウープや、キックアウトからの3Pが綺麗に決まるシーンはあったので、この精度を高めたいところ。

 

 

ウォリアーズも3Pの成功率は、試合を通して16/30の約53%成功と驚異的な数字を残したが、デュラントの8TOやカリーの不調などで突き放したいところで突き放せなかったのがポイントだったように感じました。

 

 

第3Qも88-101とウォリアーズのリードで終了。

大型補強の効果が表れないロケッツと、明らかなチーム力の高さで通常運転でも強さを見せているウォリアーズ。

 

 

第4Q

開始早々ベンチ陣が奮闘してリードを縮める。まだまだゴードンが調子が良くAND1を量産。おそらく1試合で5・6回取っていた。

 

同じくシックスマンで活躍していたルー・ウィリアムスを放出して、自分を残してくれたチームに対する感謝が表れているように見えました。

クリス・ポールも徐々にではあるが、本来の持ち味を出してきており良い兆し。

 

 

 

少しずつ少しずつ点差を縮め、残り3分には約5点差まで詰め、 「もしかして…」を期待させる展開。

昨季と同じようにハーデンのドライブから、新加入したPJ・タッカーが良く3Pを決めていたし、相手の戻りが遅いところをついたカペラのフリーでのダンクなどが飛び出して、残り45秒には逆転。残り10秒までこの点差をキープしました。

 

 

そして、ウォリアーズの最後のオフェンス。サイドから出すパスをリビングストンが受けTOPへ運ぶ。

スクリーンを何度か掛け、ボールは3Pラインでわずかにフリーのカリーにわたる。「あっヤバい!」と思った瞬間、カリーはシュートフェイク。もちろんロケッツのディフェンスは引っ掛かり、ワンドリブル。完全にフリーになったカリーの3Pが放たれ、ロケッツ万事休す…。

 

かと思われたが、カリーのシュートは外れリバウンド戦に。ボールは何度かはじかれ残り時間が過ぎていく。このまま時間はオーバータイムになるかと思われたが、ボールはなんと左45度フリーのデュラントに。

 

もちろんなんの迷いもなくデュラントはシュート。昨季ファイナルMVPのシュートはリングに吸い込まれた。ウォリアーズ勝利。

 

 

しかし、判定はすぐに覆される。

 

デュラントのシュートはわずか0.2秒ほどブザーの後で、ノーカウント。

122-121でロケッツは勝利を手にした。

 

 

 

試合終了後に、タッカーやクリス・ポールが本当にうれしそうに健闘を称えあっていた姿が印象的でした。

 

 

まだまだ完成には程遠いが、少しはクリス・ポールとハーデンの形が見えた試合だった。さらに、ゴードンをはじめベンチ陣も良い活躍を見せてチーム力が上がったように感じられた試合でもありました。

 

 

ウォリアーズも、まだ余力があるのではないかと思わせるようなゲーム内容で、王者の貫禄をまざまざと見せつけた。(現にドレイモンド・グリーンは3Qでケガのため退場。それでもほぼトリプルダブル級の活躍 9P 13A 11R)

 

 

 

それでも、ウォリアーズを接戦で倒した価値はあるように思えます。

未完成な状態でも戦えるという結果は、ロケッツにとって明るい材料ですね。

 

 

 

というわけで、ロケッツの開幕戦勝利バンザイ!!